July 28, 2010

「苦」と「問い」

茂木 (中略)「苦」というのは「苦しい」ということではないですよね。「苦」というのは何ですか?
南 おなかが空いたとか腰が痛いというのは、すぐに慣れますよね。でも慣れないんですよ、「苦」というのは。抽象的だと言われれば抽象的なんですけれど、探したいことあるいは知りたいことがあるけれども、それは最初からわからないと決まっていることが「苦」なんだと思います。(中略)それでも知りたいんですよ。その欲求だけは一向に衰えない。それがそこにあるはずだと思って、突っ込んでいったら、結局、もっと苦しくなる。そのことが一番苦しい。そこにあるはずだと錯覚しながら、ないものに向かって突進していく人は本当に苦しいだろうと思う。私もまだまだ苦しい。

@茂木健一郎,南直哉:『人は死ぬから生きられる』

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人生の意味は?生と死,善と悪,幸福と不幸,等等,大昔から哲学の「問い」で,現在でも哲学の「問い」にあたるものが「」だと思います.

(「宇宙の起源は?」や「宇宙に果てはあるのか?」は,現在では物理学の「問い」です)

「問い」を発するところが南さんの仏教者らしくないところであり,「答え」を出してはいけないと言うところが南さんの厳しいところだと思います.

ucsd67001 at 23:59コメント(0)トラックバック(0)Philosophy  この記事をクリップ!

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